わたしたちの幼稚園では、絵本と子どもの出会いを大切にしています。ホール二階の図書コーナーには選び抜かれた絵本が2400冊以上揃っています。毎週一冊、絵本を借りることができます。
たくさんある絵本の中から子ども達は自分が読みたい本をちゃんと見つけ出すのです。
それは、幼稚園で先生達から毎日絵本を読んでもらったり、お家の方と絵本を読む楽しい時間を過ごし、絵本はなんて面白いんだろうと体験しているからです。
さて、子どもは生まれたときからお母さんからことばを聞いてことばを習得します。親の豊かな言葉と心を身につけることができるのです。
私たち大人は、豊かな素晴らしい言葉の世界を自分の中にもっているでしょうか。そうです。その豊かな言葉は、子どもと共に絵本をよむことによって、大きく広がります。お父さんやお母さんの読んでくれる絵本の言葉を聞いて、絵本の世界の中に子どもと一緒に入ってゆき、しっかり心を通わせ合いながら、楽しい体験をするのです。そのとき語り手のお母さんやお父さんの気持ちも、不思議と聞き手の子どもに伝わります。読み手が共感し、感動していれば、その読み手の感動は見事に子どもの気持ちに反映します。
言葉を聞くことにより、感情をのばし、気持ちを伝え、それを受けとめることが出来るようになります。言葉でつながる交わりの喜びも与えられます。
おはなしボランティアグループの方々も、月に何回か来てくださり、子どもたちも「おはなしおばさん」の時間を楽しみにしています。